2019年度、都城高専で開催された「JCCA-2019・ 離散数学とその応用研究集会2019・スペクトラルグラフ理論および周辺領域 第8回研究集会」に引き続き、本年度も本会議をサポートいたしました。今年度はオンラインの開催となりましたが、総勢192名の方に参加登録いただきました。
今回も組合せ理論に関連する研究者が一堂に会し、情報交換や意見交換をする場を提供する場となりました。招待講演,ミニシンポジウム、一般講演、スペクトラルグラフ理論(共催)の4部から構成されました。招待講演は、いずれも当該分野で代表的な研究者による分野横断的な内容で本会議の趣旨に沿うものでした。
・石川 雅雄(岡山大学):交代符号行列・平面分割の数え上げとハンケル行列式
・中島 規博(名古屋工業大学):自由配置の理論に現れるグラフの例
・森山 園子(日本大学):組合せ構造の幾何的実現可能性
一般講演の質も極めて高く、質疑もオンライン開催であるのにも関わらず活発に行われました。こうした議論の中には新しい研究成果やその着想につながるもの、あるいは今後の共同研究のきっかけになるものも多数あり国内会議としての意義は十分に認められました。また前回のJCCA2019では5つのミニシンポジウム開催の成功を受け、JCCA2020では例年一般講演数の多いグラフ理論を一旦除き、より広範囲な分野5つのミニシンポジウムの構成とした結果、参加者数も多くなり、講演や質疑のレベルも一層高いものとなりました。
- 開催されたミニシンポジウム
・組合せ最適化: 高澤兼二郎(法政大学)、岩政勇仁(京都大学)
・組合せデザイン: 籾原幸二(熊本大学)
・符号と暗号: 盧暁南(山梨大学)、繆瑩(筑波大学)、佐竹翔平(熊本大学)
・結び目理論: 浮田卓也(阿南工業高等専門学校)、清水理佳(群馬工業高等専門学校)、矢口義朗(前橋工科大学)
・組合せ論的表現論: 和地輝仁(北海道教育大学)
詳細については会議のウェブサイトをご参照ください。
https://sites.google.com/view/jcca2020-dmia2020-sgt9