当プロジェクトのサポートで上記国際会議を開催しました.当会議はネットワークの標準的なモデルとして用いられているグラフとその離散的な組合せ構造を対象としたもので,河原林研究総括がチェア,小関特任助教が組織委員の一員となり運営されました.
当会議には,10名の招待講演者をはじめとし,たくさんの著名な研究者に参加いただきました.例えば,当プロジェクトが招待したNoga Alon 教授 (Tel Aviv 大学) とPaul Seymour 教授 (Princeton 大学) は,数学と理論的コンピューターサイエンス分野の広範囲で世界トップの研究者と認識されており,将来の ‘‘アーベル賞’’ などの国際賞の候補者と思われます.他の 8人の招待講演者や一般講演者も世界で活躍されている方々が多く,アメリカ,カナダ,ドイツ,フランス,チェコ,中国,インドネシアなど,約15か国 120名の研究者による講演・議論が行われました.
このように著名な方々が一堂に会す機会はそうはなく,世界トップクラスの研究者の連携を産み出したことで,今後の研究の発展が期待できます. 参加した研究者も「会議の中身も日本の雰囲気もすばらしく,ぜひまた来たい」と口々に話されており,和やかな中で会議が進みました.実際に,2年後に第2回の会議を開催することを予定しています.
(なお,会議開催にあたり,井上財団,三菱財団からもサポートをいただきました.)
Alon 教授は 「Graph Theory と Combinatorics は今後10年,数学のメインストリームになるだろう」 と話されていました.
写真:Seymour 教授の講演風景