日英Big Data Workshop
ウイリアム王子来日記念
「Innovation is GREAT」

 近年、あらゆる産業分野、及び研究分野において、膨大なデータ「ビッグデータ」をいかに活用するかが国際的競争力の強化および科学・技術の発展において重要になっています。いかにデータから価値を生み出し、新産業の創出や社会課題の解決に繋げるかが、日英両経済先進国において重要な鍵と言えます。

 日本では、科学技術振興機構(JST)がビッグデータ分野に研究予算を投じ、CRESTで2つの研究領域、またさきがけの研究領域も2013年より実施中です。またビッグデータ近隣分野のERATO、CREST、さきがけの研究領域も現在進行しています。
 英国では「ビッグデータ」の技術研究が英国政府の推進する重点技術分野8項目(エイト・グレート・テクノロジー」の最重要項目に挙げられ、2013年度政府開発予算では1億89百万ポンドが割り当てられ各研究機関において技術開発・研究が活発に進められています。その研究分野は地球観測、医療など広範囲に及びます。

 日英両国は、1年にわたり、ビッグデータ時代の医療、社会科学への応用技術、また個人情報の取扱いやその政策について議論し、共通理解を深めかつ研究者交流の人的ネットワークを強化してきました。これらの成果をさらに深化させるため、このたびUniversity College London(UCL)と国立情報学研究所(NII)・統計数理研究所(ISM)、およびData Science Institute, Imperial College London(ICL)と情報・システム研究機構の間でMOUを締結することとなりました。
 この3つのMOU締結の機会に、ウィリアム王子の初の日本訪問期間中に開催される”Innovation is GREAT”(ロボットからビッグデータまで幅広い分野における英国のテクノロジーを世界中に紹介するキャンペーン。ビジネス・教育・研究 開発での英日間の協力をさらに活性化することを目指し、2015年末まで展開します)のイベントの一環として、両国のトップ研究者が一堂に会してワークショップを行います。

 ワークショップは3部からなり、第一部(午前)は、「ビッグデータ:基礎と理論」を対象にし、この分野の日英のトップ研究者が現在の日英の研究の進展を報告します。また合わせて、MOU締結機関であるNII、ISM、及びUCLの研究者による基調講演も行います。
 午後は主に一般向けに「ビッグデータ:応用と活用(第二部)」「ビッグデータ:データ公開とプライバシー(第三部)」に的を絞り、研究成果を共有し、議論を深めます。BigData時代において、両方とも世界共通の課題であり、日英のキーパーソンが講演を行います。具体的には、第二部では、日本のビッグデータ活用の代表的事例(CPS(サイバーフィジカル・システムズ)、農業、医療)を紹介します。また第三部では、英国から、データ公開の中核であるOpen Data Institute(ODI)の会長兼共同創立者サー・ナイジェル・シャドボルト、日本からはプライバシー公開のガイドライン選定の日本側代表者であるNII・佐藤一郎教授が講演します。

 

ワークショップでの使用言語は英語となります。

日 時 2015年2月26日(木)
10:00~18:00(受付開始:9:30~)
会 場 国立情報学研究所 1208会議室(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
主 催 国立情報学研究所
共 催 駐日英国大使館
お問い合わせ 国立情報学研究所 ビッグデータ数理国際研究センター 事務局
kk-erato-jimu[@]nii.ac.jp
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